愛
俺はお前が憎い。
お前が俺といることが憎い。
お前といると、死ぬのが怖い。
お前のせいで、死ぬのが怖くなったんだ。
全部、お前のせいだ。
*悪夢*
――――――父上!!!父上――!!
――――行ってはいかん弥勒!!
―――――父上・・・!
また夢を見た。
ていっても人間夢を見るのは当たり前だが。
でもコノ夢は、毎晩俺を苦しめる。
悪夢だ、と思える程。
あの時の親父の顔、涙、そして風。
全てがはっきりと焼きついていて、辛い。
「どうした弥勒?顔色わりぃぞ。」
「犬夜叉・・・。」
犬夜叉が無表情で、言う。
気付くと、自分の体がビッショリと濡れていた。
「悪い夢でも見たのか?」
「いや・・。」
でもまだ吐気がする。
冷や汗はドットでるし、震えも治まらない。
たぶん、嗅覚の鋭い犬夜叉には隠せなかったのだろう。
「ちょっと、な。」
「はぁ?なんだそりゃ。」
「いいから寝ろ。女子(おなご)達が起きてしまうぞ。」
「・・・お前熱でもあるのかー?変だぞ。」
さっきから聞いてばかりだけどよーと犬夜叉は付け足す。
「そうゆうお前も変だぞ。人の心配ばかりして・・。」
「ケッ、そうかもな。」
「犬夜叉・・。」
急に可笑しくなってきた。
プッと噴出す。
「―――ナッ!!弥勒テメェ!!笑ったな!!」
「あぁ、笑った。」
「コノヤロー!」
「あ。」
犬夜叉が俺の肩を掴む。
その拍子によろけ、二人とも倒れた。
俺が下で、犬夜叉が上で。
「・・食べる気か?」
「ナッ。―――」
「冗談冗談。」
「テメェ本気で死にてぇのか。」
死にたい、か。
そうだな。死んでもいい。
どうせ俺はもう長くはない。
「・・さっき、夢を見たんだ。」
「・・・はぁ?」
「父上が俺の目の前で死んだ夢だ。」
「お前・・。」
「夢というか、現実だったんだがな。」
俺は仕方なく、笑った。
泣く気にはなれなかったし、
怒る気にもならなかった。
そんな俺を犬夜叉は唇をかみ締めて見つめる。
「俺も、あんな風に死んでいくんだ。お前の前で。」
「・・ヤメロ。」
「それに、その日はもうそんなに遠くは、―――!」
急に、犬夜叉が覆いかぶさる。
そして強引にも俺の唇を盗む。
口付けというか、かごめさまがいう「「ふれんちきす」」というやつを。
「・・・犬夜叉?」
「もうそれ以上云うな。」
犬夜叉はそれだけ言うと俺を強く抱きしめる。
辛かった。
犬夜叉が此処にいること。
悪夢を見た自分の弱さのこと。
どうせだったら一人で死にたかった。
俺はお前が憎い。
お前が俺といることが憎い。
お前といると、死ぬのが怖い。
お前のせいで、死ぬのが怖くなったんだ。
全部、お前のせいだ。
「・・弥勒?」
不意に、声が落ちてきた。
見上げると犬夜叉がぽかんとしていた。
「泣いてるのか?」
「え・・?」
指で頬を拭うと濡れていた。
それは汗でもなく、唾液でもなかった。
涙だった。
涙を流している、自分がそこにいた。
「俺・・・。」
「もう我慢するなよ。」
「・・・あぁ。」
犬夜叉の言葉が一つ一つ来た。
その言葉がまた俺を泣かす。
これも全部、お前のせいだ。
これもきっと悪夢だ。
夢だ。
きっと・・・・・。
End
アトガキ。
ども♪九条 姶良デスっ。
下記のように、かなり前からできてました・・・(汗)
それに、久しぶりに犬の小説書いたし。
ちょっとヤバイ用語たくさんありますね、
姶良はまだ中学生なのに、色んな用語を知りすぎてる気がする・・。
ヤバイヤバイ・・(汗)
ミロ犬、・・というか犬ミロ。どうでしたか?
なんつうか、アレですよね。犬夜叉の主要キャラたちって皆ワケありじゃないですか。
だから逆に書きやすいというか・・。
とにかく!ちょっと度がすぎてしましました。反省してます。
でも皆さんに少しでも楽しんでもらえたら嬉しいですッ。
デワ、この辺で。
20020917 九条 姶良
峰魔のコメント
凄く良かったですvvこうゆうふうな小説大好きですvv
おびえている弥勒様を助けてあげる犬夜叉がよかったvv
もう全てが最高でしたvv私の作った小説はダメダメです。
姶良様、素敵な小説を有難うございましたvv
また素敵小説を読ませてくださいねvv
帰りますか
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